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汚いサンタクロース
2017年12月25日
汚いサンタクロースが
きみの帰り道にあらわれるなら
きっとポケットティッシュを
プレゼントしてくれるだろう

そのポケットティッシュの
電話番号にかけてみるなら
アッと驚くタメゴロー
つぎの朝きみの脳みそは
食いもののことで溢れかえっている

汚いサンタクロースは
なぜ汚い格好をしているのか
クリスマスプレゼントは
なぜポケットティッシュなのか

色づけられた街のなか
枯れ木にまきつく豆電球たちが
街中で点滅するカラフルなそれらが
いっせいに光を失うとき

きみはただのトナカイになって
ふくれた残飯さえも食いあさる
カプセルシューター
2017年12月17日
麻酔がまかれた夜の空
星たちは眠りについたまま
ふたりの部屋はセミロング
ときめくふたりのセミロング

シャレた黄緑の冷蔵庫
開ければひんやりさわやかだけど
缶かんはぜんぶプルトップ式で
期限はマジックで消されてる

カプセルシューター会計機
部屋の隅でたたずんでいるけど
ちゃんと動くのか不明な感じで
黄ばんだボタンがさみしそう

どうせふたりはお金を払わないから
できそこないの夜だって楽しめる

缶かんふたつ開封して
わけのわからない色した液体
しらけたガラスコップにそそぐと
ほらなんだかステキな気分

セミロングな夜によこたわる
ふたりの気持ちはカプセルシューター

カプセルシューター壊れてる
この部屋ならいつだってセミロング
のっぺらぼう
2017年12月13日
のっぺらぼうだったのさ
気づいたときにはもう
顔がきえてしまったのさ

とつぜんお腹がいたくなって
トイレをもとめて悶えるけれど
それをさがす目玉がないんだよ

とつぜん悪い人にからまれて
ぼこぼこにされたりするけれど
痛いと叫ぶ口がないんだよ

表情というものがない世界では
だれもかれもが顔を隠して
知らぬ存ぜぬの一点張り

ただ白いだけでなにもない頭には
むかしきいたおとぎ話だけが残されて
内部でひとしれず循環している

あさはかな言葉が不意に生成されて
でも吐き出すことができない毎日

すてきな音楽で気をまぎらわそう
でも聴く耳はどこにもなくて
じゃあ深呼吸して落ち着かせよう
でも空気を吸い込む鼻もなくて

かつて目玉があった場所を手で覆って
ながれ落ちない涙をながしています
変化
2017年12月08日
type.jpg

部屋の中はまだあたたかくて
きみはカラメリゼな顔して微睡んでいる
手紙をかいて外を眺めたら
季節が死んでいることに気がついた

もう時代は変わろうとしている
わずかなぬくもりだけを置き去りにして
過去と未来をないまぜにしようとしている

毛虫になった男の歌を
言葉のない歌をこれでもかと
ラジオ放送はたれ流すけれど
もう明日は急がされている

紅茶をいれてきみは言った
嬉しいことは1割くらいで辛いことは9割くらい
けれどささやかながら楽しい日々だったと
きみは確かにそう言った

もう時代は変わろうとしている
いまにも消えてしまいそうなぬくもりを
名残惜しむ余裕もないままに

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