スポンサーサイト
--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
取捨選択
2018年03月18日
取捨選択を常に迫られている
迫られているというより強制されている
と言った方が的を得ている

堅物そうな爺さんの顔が
地面からボコボコと湧いて出てきて
まだかまだかと急かし詰め寄る

要るものと要らないもの
この二択の間に他の選択肢は存在しない
さし迫る分別に急かされて
本当に必要なものが何なのか判らなくなる

熱を失った太陽が頭の裏でキリキリ痛む
目を閉じることばかり考えてしまう
耳を塞ぐことばかり考えてしまう

香り、味わい、色艶、原料、荷造、梱包
全てにおいて一級品の年代物ワインも
拙速な審議に左右されてしまえば
それは時に価値のない廃棄物へと成り下がる

もう嫌になる 逃げ出したい
果てしなく地面から顔がボコボコ湧き出てきて
まだかまだかと何度も何度も唸り散らす

この先に一体何があるというのか
きれいな便所ときたない便所のふたつがあって
どちらかひとつを選べと申されたところで
狂った取捨選択がきたない便所を選び出す

きたない便所なんか好きでもないのに
きたない便所しか愛せなくなる
自分の運命に対する呪詛が噴き上がり
それこそ自分の運命を取捨選択したくなっても

思いのほか運命は廃棄するには忍びない
棺桶の蓋はぴったり閉まっているのだから

繰り返すこの取捨選択
終わりなきこの取捨選択
爺さんが唱える念仏のような声がまた
頭の中で賛美歌のように響き渡る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。