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午前弐時、無人駅
2016年10月09日
mujin.jpg

列車に乗り込んで
このまま何処かへ
連れ去られてしまえたらいい
なんてこと思いながら
夜中の午前弐時
列車の来ない無人駅にて立ち尽くす

夜のみぞれ
夏の終わりを告げて
溶けてなくなっていく
電灯の真下
ペンキぼろぼろのベンチ
口を半開きにして硬直してる
謎の老婆とふたりきり

暗闇にぼうっと浮かぶ
老婆のしわくちゃな顔
見つめながら
さっき錆びた自販機で買った
賞味期限切れの緑茶を飲んで
ほっとひと息

これでよかったんだよ
間違ってなかったんだよと
言ってくれる人はいないのに
なぜかしら
シロップ状になった秋の真夜中
静寂で青白くて
哀しいくらい優しい匂い

草ぼうぼうの線路
果てしなく続いている
からっぽの廃工場地帯へ
曲がりくねりながら続いている
ずっとその先
微かに聴こえる
きさらぎ駅行きの列車の音

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