死にかけている太陽
2016年05月04日
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黒みがかった陽光が
わたしの二の腕の後ろに
ゆっくりと流れ落ちていく

名前のわからない虫が
わたしの肩に張り付いている
振り払えば飛んで行き
また知らない虫がやってくる

朽ち果てた鳥居の先
枯葉の音に混じるわらべ唄
顔のない子供達

にひひと笑いながら
てまりをつく女の子
うひひと笑いながら
かざぐるまをまわす男の子

見渡せば彼岸花の赤色
またたくまに視界に広がり
またたくまに腐り果てて消える

賽は投げられている
今日も誰かの左腕から
賽は投げられ続けている

女の子のてまりめがけて
男の子のかざぐるまめがけて
賽は投げられ続けている