咀嚼日和
2014年12月07日
透明な色をした無数のぷちぷち
深夜のメインディッシュ
スプーンですくって食べている

たくさん頬張り咀嚼する
口の中で弾けるぷちぷち
口の中で広がる懐かしい風景

欠落感に恋をしていた僕が
何か大切なものをなくしてしまったときの味

一心不乱に独り占めした僕が
擦り切れて駄目になってしまったときの味

僕はぷちぷちを食べている
真夜中ひとり
スプーンですくって食べている
口を透明に汚しながら
レトロ味のぷちぷちを頬張っている

ぷちぷちの味覚は僕しか味わえない
残さず食べれるのは僕しかいない
そう自分に言い聞かせながら
こぼれそうな涙をこらえながら
僕はぷちぷちを食べている