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遠視
2016年05月29日
torikowashi.jpg

つまらない色した空の下で
絡まって解けなくなった数字達が
渦を巻いてぐるぐる回り始めた

もう使われていない銭湯の煙突から
巨大なクエスチョンマークが
くだらない色でもくもく上がり始めた

何かが起こりそうな予感がするねと
そんなに仲良くない女の子がつぶやいた

面白いことが起きたらいいねと
そんなに面白くない返しでつぶやいた

ねじれ曲がった金曜日

僕は今日も病院の窓から
爆発して木っ端微塵になった工場を見つめています

遠視気味の両目をこすりながら
取り壊されることのない
手つかずの残骸を双眼鏡で覗いています
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乾燥
2016年05月08日
晴れの日
ビニール傘を差しまして
微笑むふりをしては
廃墟みたいなビル
立ち尽くします

点滅しているお部屋へどうぞ
ふすまを開ければ鏡です
あんな下心やこんな出来心
ぜんぶしっかり映してます

生ぬるい空気は不快ですが
除湿機は故障してるみたいです
煙草を吸うのが好きですが
濁った水が肺にあふれています

回転扉を抜けましょう
ガラス張りの浴室です
石鹸に手をつけた瞬間に
味気ない日々はおしまいです

たぶんわたし乾燥しています
気持ちだけがひとり歩きして
身体を残して蒸発してしまいました

必死につなぎとめた線がちぎれて
せまい部屋の中で逃げ惑っています
明日はいいことあるなんて空想だけが
窓の向こうへ脱出してしまいます

どうしてですか
どうしてでしょう
さみしかったからでしょうか
欲しかったからでしょう
死にかけている太陽
2016年05月04日
onegai.jpg

黒みがかった陽光が
わたしの二の腕の後ろに
ゆっくりと流れ落ちていく

名前のわからない虫が
わたしの肩に張り付いている
振り払えば飛んで行き
また知らない虫がやってくる

朽ち果てた鳥居の先
枯葉の音に混じるわらべ唄
顔のない子供達

にひひと笑いながら
てまりをつく女の子
うひひと笑いながら
かざぐるまをまわす男の子

見渡せば彼岸花の赤色
またたくまに視界に広がり
またたくまに腐り果てて消える

賽は投げられている
今日も誰かの左腕から
賽は投げられ続けている

女の子のてまりめがけて
男の子のかざぐるまめがけて
賽は投げられ続けている

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