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永遠に赤信号
2015年11月19日
shingo.jpg

どうしてだろうか
欲しいものが手に入った瞬間
それがなんだかとても
くだらないものに思えてしまう

そんな感情が増えるたび
私の荷物はどんどん減っていき
なんの価値もないナップサックだけ
背中にだらんと取り残される

いつからだろうか
私が渡りたい横断歩道は
いつも赤信号
手持無沙汰な私を封鎖する

横断歩道は赤信号のまま
いつまで待っても青色に変わらない
屈折した私の心を映すかのように
鋭い赤色で発光し続けている
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にこやか市場
2015年11月11日
朝早起きして市場へ行きました
新鮮なお魚が食べたいと思ったので
貯金をくずして行きました

市場には死んだ顔した人でいっぱいでした
みんな死んだ顔で商品を漁っていました
仕入れの人は怒鳴っていました
死んだ顔して伝票を握りしめていました
時折頭を抱えてしゃがみこんでいました

市場には新鮮なお魚なんてありませんでした
お魚はあってもほとんど腐っていました
口に入れることができそうな物自体が
そもそもどこにもありませんでした

くだらないものばかり売っていました
いらないものしか売っていませんでした
それでも買い漁る人が大勢いて
みんな死んだ顔して買い漁っていました

次から次へと商品が消えていきました
僕も早く買わなきゃと思いました
僕はお魚がどうしても食べたかったから
だから腐ったお魚を1尾だけ買いました
できるだけましなものを選んで買いました
買ってしまいました

切れ味の悪い包丁がじんわり刺さるような
そんな痛みが胸を走りました
二度と緩まない縄が首を絞めていくような
そんな苦しみが肺の中であふれました

僕は絶叫してしまいそうになりました
全身の毛穴から熱い汁が吹き出ました
お魚を食べたい
僕はただお魚を食べたいだけ
ただそれだけなのにどうしてって思いました

空は混じりっけのない青色をしていました
カミソリのように鋭い地平線の上を
たくさんのカモメたちが羽ばたいていました
僕は腐ったお魚を持って家へ帰りました
きっと死んだ顔になって家へ帰りました
全てが嘘のようで
2015年11月06日
sabimado.jpg

開けてはいけない窓を開けた僕
身体が吹き飛んでしまったみたい

タイル張りの床に散らばる僕
顔も手足も潰れてしまったみたい

僕はどうして粉々になったのかな
ただ夕日を見ようとしただけなのに

僕はもう元には戻らないのかな
もう少しはしゃいでいたかったのに

だけどどうしてだろう
バラバラに砕け散った僕の身体

ちっとも痛くない
色々吹き飛んだのに痛くない

まるで嘘みたいだ
あの夕日のように全部嘘みたいだ

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