スポンサーサイト
--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
だから公園には誰もいなかった
2014年12月31日
だから公園には誰もいなかった
ただ突っ立ってる私を除いて
公園には人っこひとりいなかった
青白い夕暮れ
公園の真ん中に私ひとりだった

鴉は一羽もいなかった
野良犬は一匹もいなかった
静まり返った世界の中で
生暖かい風だけがただ吹いていて
錆びたブランコをぎいぎい揺らしていた

私はぼうっと立っていた
公園の真ん中で突っ立っていた
左手のべっこう飴を
空に透かしたりして
私は浮かぶ夕陽を眺めていた

夕焼け空が綺麗だった
今更ながら綺麗だった
青白い夕焼けで綺麗だったから
だから公園にはだれもいなかった
だから私はひとり夕陽を眺めていた

ふと足元の赤い水たまりを覗いたら
映る水面に
私の顔はなかった
スポンサーサイト
残留物
2014年12月17日
目が覚めたら季節は冬
見渡せば湖のほとり

静寂の空
辺りは錆びた空き缶の残骸
ヘドロの道を踏みしめて
辿り着いた絶景

息を飲む
そこは一面に広がる限りなき退廃の世界
地平線まで続く湖
薄い油の膜がはった黒い湖

波打ち際
足元には身体がねじれた魚

まだ生きてる
どうして生きてるのか
わからない形をして
生きてる

もがいてる
びたんびたんと音を立てて
口をぱくぱく開きながら
もがいて生きてる
生きてる

けれどしばらくしたら
生臭い泡を吐いてそのまま死んだ
動かなくなって死んだ
死んでしまった

静寂の空
靴を汚したわたしがひとり
足元には朽ち果てた魚
目玉の濁った汚い魚

辺りに広がるのは
ただ無情なるままの夢の後

空を見上げて
鉄っぽい空気を吸い込む
少しむせそうになるのを我慢して
私は白い息を吐いた
ゆっくりゆっくりと
白い息を吐いた
モノラルスピーカー
2014年12月11日
speaker.jpg

それはまるで
モノラルスピーカーから流れるモノクロ音声のように
無意味な存在になって
わたしたちは多分ずっと
来るはずのない列車を待ち続けるのでしょう
咀嚼日和
2014年12月07日
透明な色をした無数のぷちぷち
深夜のメインディッシュ
スプーンですくって食べている

たくさん頬張り咀嚼する
口の中で弾けるぷちぷち
口の中で広がる懐かしい風景

欠落感に恋をしていた僕が
何か大切なものをなくしてしまったときの味

一心不乱に独り占めした僕が
擦り切れて駄目になってしまったときの味

僕はぷちぷちを食べている
真夜中ひとり
スプーンですくって食べている
口を透明に汚しながら
レトロ味のぷちぷちを頬張っている

ぷちぷちの味覚は僕しか味わえない
残さず食べれるのは僕しかいない
そう自分に言い聞かせながら
こぼれそうな涙をこらえながら
僕はぷちぷちを食べている
夕暮れの異常者
2014年12月05日
この作品は諸事情により現在非公開となっております。
幸福の黒い鳥
2014年12月02日
kasenjiki3.jpg

わたしは飛んでいく
汚い鳥になって飛んでいく
河川の向こう側へ飛んでいく

油まみれの羽をかざしながら
排気ガスの空をゆらゆら

濁った意識が途切れぬように
思い出を抱いてゆらゆら

わたしは飛んでいく
なにも言わずに飛んでいく
さよならも言わずに飛んでいく

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。