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2012年01月25日
昨日自殺した彼が
どうしても行きたくなかった
今日という日は晴天でした

久しぶりに晴れ渡った空を
見渡す私の瞳には
透き通った青が、ただ残酷で

彼が今何を思っているのか
わからないけれど
考えたくないけれど

昨日自殺した彼が
どうしても逃れたかった
今日という日は晴天でした
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地獄
2012年01月24日
rasen.jpg

白い影がゆらりゆらり形を変えていく
病室の外
螺旋階段をくらりくらり転がり落ちていく
赤線地区の女の子
2012年01月20日
交差点を曲がったところにある
白いカーテンの掛かった窓がある家

手を振る姿がなぜか恐ろしかった
赤い洋服の女の子が、住んでいた家
焦点の合わない目で笑っていた
赤い洋服の女の子が、隔離されていた家

あの窓はもう見てはいけない
視線を感じても、見上げてはいけない
何かが見えても
何も見えなかったことにしていた

赤い洋服の女の子が、住んでいた家
蒸気機関車の窓から
2012年01月18日
遠ざかる思い出の場所
瞬きもせず、ただ眺めている

幸せになるために
何もかも捨てた日曜日の夜

悲しい事なんてないはずなのに
悔やむ事なんてないはずなのに

どこまで行っても
曇り空が途切れないのはどうして
微睡みの路地裏
2012年01月16日
rojiura.jpg

路地裏を歩きましょう
人のいない静かな路地裏を

のっぺらぼうのマネキンが、わたしに手を振っている
片足のない野良猫が、わたしに微笑みかけている

路地裏を歩きましょう
気が狂うまで歩きましょう
枯れた井戸
2012年01月15日
僕は太陽に背を向けて、その古い井戸を覗く
憐みと侮蔑を含んだ目で、その枯れた井戸を覗く

やがて日が暮れて、僕に黒い面影が纏わりつく
心の中で、気味悪い渦が巻く
堕ちていく自分に気が付かないまま、僕は井戸を覗く
時計仕掛けのアナクロノーム
2012年01月14日
toke.jpg

動かない時計を眺めていた
被った埃、錆びついた窓枠

私が変わり果ててゆく
面影が消滅してゆく

時計は壊したはずなのに
18歳の私は
まだ、元に戻らない

現実から逃げ出したい私が
ただ動かない時計を眺めていた
いつまでもいつまでも 眺めていた
ニッキ水
2012年01月11日
reizou2.jpg

冷蔵庫から取り出した
真っ赤な色したニッキ水は
賞味期限がとっくに切れていた

それでも僕は飲み干した
封も開けられずに捨てられてしまう
そんなニッキ水が可哀想だったから

口に含んで、味わいながら飲み干す
融けてしまいそうな甘ったるさ
そしてほんのりピリッと青春の味

賞味期限切れのニッキ水の美味しさは
泥だらけの僕にしか理解できないでしょう

冷蔵庫で放置され続けたニッキ水の気持ちは
ひとりぼっちの僕にしか理解できないでしょう
解体
2012年01月09日
jikkenshitu.jpg

新鮮な肉を切り落とし
腐りかけの肉を冷蔵庫へ

捨てられる新鮮な肉
理由なんて知らないほうがいい
答えなんて知らないほうがいい

部屋に充満する腐敗臭
壁一面に染み着いて
もう消えることはないから

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