当たり前のことだが 生きていると喉が渇く 腹がへって食べ物が欲しくなる
俺はなんで生きているのかなんて そんな哲学的なことはわからないし なぜ喉が渇いたり腹がへるのかなんて 黙想しても答えは見つからない
そんな考察は過大なだけで空疎なものでしかない
生きていればきっと良いことあるかもしれない そう願いながら日々飲み干して食らいながら 生きていけたらそれで申し分ないのだから
明日は君の家にでも出向いて 君が大切にしている鞄やお気に入りの服なんかを メルカリで片っ端から売り払ってやろうと思う 水と食料のための良銭をこさえてあげるよ
そしたら俺は西成の寂れたスーパーに出向いて 半額で叩き売りされてる惣菜やら何やらを ひとつ残らず買い占めてみせる そして口からでまかせの正義ぶった言葉吐いて 世界の食糧問題について君と語り明かすんだ
そいつは意味のあることだよ きっと 充実していて素晴らしいに決まってる
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